ジョージ・ローは、通算116ホールただの一度も3パットをしなかったアメリカのゴルフツアープロです
そのジョージ・ローよるゴルフに対する考えが「ゴルフの心構え」です
サイン入りパターは当時「名器」と言われ、かなり高額で取引されていました
記録保持者のサインが入ったパターだからでした
ゴルフの心構え
- 己の性格を知れ
- ゴルフは遊びの一つに過ぎない
- ゴルフは経験のゲームなり
- 危険管理能力を養え
- 自分を相手にプレーせよ
- 自分のショットの中での長所と短所をわきまえること
- 背中の後ろで起きたミスのすべてを忘れよ
- ボールと対峙したとき、ミスを考えてはならない
- 常にテンポに気をつけよ
- 日頃の練習では、自らに過酷なプレッシャーを課すこと
ゴルフについての私的所見
ゴルフは大変面白いスポーツです
私は、はじめてボールをクリーンに打った瞬間から、ゴルフの虜になりました
中学生の時、ゴルフボールを拾い父親の7番アイアンを持ち出し近くの野原で打ちました
初めてのゴルフスイングですので、ダフってなかなか上手く当たりません
その中の1球が偶然クリーンに当たり、野球で例えると、ホームからレフトオーバーの位置までキャリーで飛びました
爽快感と、野球のボールに比べどこまでも飛んでいくボールに対しての不安が入り混じった気持ちがいまでも忘れられません
簡単に「面白い」と表現しますが、技術的な部分と、心理的な部分が組合わさって、100%自分の責任で行われる過酷なスポーツと考えています
私の場合決めなければならない、1メートルのパットが精神的苦痛を引き起こし、今まで普通に動いていた腕が重たく感じたり
一度失敗をすると、次も失敗をするのではないかと不安に思う気持ちなどきりがありません
不安ばかりではなく、クラブの芯でボールを打ちぬいた時、ピンフラッグにボールが思い通りに寄った時の爽快感など、気持ちの高揚も持ち合わせているスポーツです
自分の気持ちとの向き合い方が、技術的なことより大きいと最近思い始めてきました
そんなときに、目にしたのがジョージ・ローのゴルフの心構えです
原出典については分かりませんが、インタビューから起こした文章かも知れません
ゴルフの核心を突く、考え方、教訓、技術論が詰まっていました
昔の偉人の言葉ですが、ゴルファーの参考になればと、記事にしてみました
ジョージ・ローはどのような人柄なのか、夏坂 健先生の本にも記載されていましたので、引用させていただきました
ゴルフの心構え
1,己の性格を知れ。
緊張感が楽しく感じられるのならば大きな試合に向いている
また、大きなにニギリに負けることもない
反対に、もし緊張感がショットを狂わせるようならば、レートの高いニギリは断念せよ
うぬぼれだけでは勝てないのがゴルフだと知れ2,ゴルフは遊びの一つに過ぎない
ムキにならず、のんびりした気持ちでプレーせよ
スコアが悪いといって、自ら絶望のどん底におちることなかれ
3,ゴルフは経験のゲームなり
五感を働かせて記憶力を保ち、何事も経験から学ぶ姿勢を保て
4,危険管理能力を養え
日頃から最悪の事態が起こっても、動揺しないだけの心構えを持ち、冷静に構えよ
ゴルフでは、次に何が起こるか予測がつかないからである
5,自分を相手にプレーせよ
相手を見てはならない
相手を見ると相手のペースにはまるだけだ
勝つことよりも、いいプレーに全神経を集中させよ
6,自分のショットの中での長所と短所をわきまえること
できもしないことに取り組んでみたり、かつて経験したことがないショットを行おうとしてはならない
これから打とうとするとき、自分の得意なクラブで行うべし
コースでは断じて初体験を避けるべし
7,背中の後ろで起きたミスのすべてを忘れよ
過ぎた失敗を悔やんでも得るものなし
くよくよする自分を叱れ
気分を前向きに切り替えよ
8,ボールと対峙したとき、ミスを考えてはならない
設計図が悪ければでき上がる建物も悪くなる
とりあえず自信を持ってクラブを振りぬけ
他にすることなし
9,常にテンポに気をつけよ
歩行中、アドレス、スウィング、いかなる場合でも自分のテンポが速くなっていることに気がついたならは、直ちにゆっくりとしたリズムに切り替えよ
好調はスローテンポの中にだけ宿るものと知れ
10,日頃の練習では、自らに過酷なプレッシャーを課すこと
漠然と打たず、明快な目標に向かって打ち続けろ
妥協するな
難しいホールでのショットをイメージして打て
練習グリーンでは、絶対に入れるつもりで自分に強いプレッシャーをかけろ
練習だからと言って甘えたショットを打つようでは、いつまでたっても上達しない
だからゴルフはやめられない 夏坂 健 幻冬舎文庫
ジョージ・ローの逸話
パットの名手ジョージ・ローも生まれながらな天才だったわけではない。
ボビー・サイモンというゴルフ評論家が書いた「マスターズ」の文中に、ローの練習風景を目撃したくだりがある。
「いくら頑張っても、飛距離は持って生まれたものだ。いつまでも奥歯をすり減らして、ないものねだりの飛距離に目くじらをたてていないで、早く自分の正しい距離を把握することが上達の近道」
ローは、いつもこう言ったあと、
「パッティングだけは、練習するほどうまくなる。他のどんなショットと比べても、同じ練習時間なら、進歩が顕著に現れるのがパッティングだ」ー中略ー
「それにしても、なぜショートパットばかり練習するのかね?」
「私の場合、いつも1ヤード(約90センチ)の短い距離を重点的に練習する」
1ヤードに自信を持てればカップを中心として直径2ヤードの大きな円の中にボールを入れるだけで、確実にツーパットであがることができるからだ。人によっては、ショートパットの距離に差をつけて練習すべきだろうね」
「たとえば?」
「初心者のうちは、2ヤード前後(約2メートル)ばかり打つことだ。カップを中心として2ヤードならば、直径4ヤードの円になる。この円を試しに白線で地面に描いて見給え。おどろくほど大きな円になる。ボールがどこにあろうとも。その円の中に入れるだけでいい。上手な人ならば、私のように1ヤード前後に絞って、疲れない姿勢で忍耐強く練習をかさねることだ」
名人は、パットの奥義を以上のように伝授してくれた。なにしろ通算116ホール、スリーパットを1度もしなかった人の言うことである。彼を信じて、まず練習に取り掛かろうではないか。
だからゴルフはやめられない 夏坂 健 幻冬舎文庫
先輩からよく言われました「ワンピン以内にアプローチで寄せれるように練習をする」この意味が最近分かりました
パーを拾うのに必要なスキルだからです
ジョージ・ロー先生は初心者で2ヤード以内と言われますが無理です
HC28前後はワンピン以内でも難しいと感じます、まずアプローチが寄りません
プロは1ヤードにアプローチで寄せる技術を持っています
現在私は、アプローチでワンピン以内に寄せることを考えてラウンドしています
ホームコースのグリーンは砲台、2グリーンの為、ボールを上げて少し転がるアプローチが必要でした
それは、砲台グリーンの斜面でのボールの勢いがどのくらい弱まるか、どちらにバウンドするか分からないためです
直接グリーンに落とさないとどちらに転がるか分かりません
ピッチアンドラン、それもランが10ヤード以内の転がりをするアプローチが理想です
ワンピン以内に寄せてからが、ジョージ・ローのようにワンパット、できれば2パットでカップに入れれるように練習をしていきます
道のりは非常に長いです
まとめ
「ローゴルフの心構え」は自分自身の戒めになる文章です
ゴルフでの心構え
- 己の性格を知れ
- ゴルフは遊びの一つに過ぎない
- ゴルフは経験のゲームなり
- 危険管理能力を養え
- 自分を相手にプレーせよ
- 自分のショットの中での長所と短所をわきまえること
- 背中の後ろで起きたミスのすべてを忘れよ
- ボールと対峙したとき、ミスを考えてはならない
- 常にテンポに気をつけよ
- 日頃の練習では、自らに過酷なプレッシャーを課すこと
心に刻んで、プレーしていきたいと思います
ゴルフで楽しい人生を
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